勧工寮葵町製糸場図面3D化プロジェクト学生チーム

東京農工大学科学博物館で行っている、明治初期の製糸工場図面を3D復元するプロジェクトです。

勧工寮葵町製糸場図面3D化プロジェクト学生チーム 第七回 助っ人参上

 葵町製糸場図面3D化プロジェクト七回目です。

 今回は製糸場の要でもある繰糸機(そうしき)の図面を読みとり、数値をひたすら抽出していきました。

 繰糸機について説明すると、煮沸した繭を繰糸機にセットすることで、水車から伝わってきた動力によって糸を紡ぎ、また綾振(あやふり)といって糸を均一に形成するという動作も同時に行うことができる機械です。製糸場ではこの繰糸機という機械が何台も置かれ、生糸を大量生産してきたようです。

 

↓繰糸機の図面の一部

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 今回は他のメンバーが他用でこれなかったため二人での作業となり、進捗は困難を極めるだろうと覚悟していましたが、たまたまいつも作業をしている博物館にいた友人二人に手伝ってもらい、なんとか繰糸機の図面から寸法を抽出し終えました。

 

↓寸法を書き起こし終えた図面

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 次回はついに3DCADソフトで繰糸機を作成し、動かせたら良いな…と思いますが、まだまだソフトの操作に慣れていないので長い道のりになりそうです。頑張っていきましょう。